◇病気になっても病院だけを頼るな

対症療法はときに肉体を破滅させる

病気にかかった人は、病院を信じて精密検査を受けます。そしてハイテクの医療機器で、身体の隅から隅までまんべんなく検査してもらい、なんらかの異常が発見される場合もあります。

たとえば、なんらかの毒素、あるいは細菌が発見されるかもしれません。そんな発見の結果、ウイルスが体内にいるとすれば、医者は薬を投与したり、注射を打ったりするのが普通です。このことは何を意味するのでしょうか。

医者は化学薬品で体の中の異物を殺そうとしているのです。このことで、たしかに病原菌は死ぬかもしれませんが、それだけではすまない事態が起こってくるのです。

これは、農業において、化学肥料や化学殺虫剤、除草剤が普及したことで、収穫量は上がっても、土地そのものがやせてしまって、大きな問題となっていることと同じことがいえるのです。

現在、医療に使われている化学薬品の機能とは、化学変化を起こさせて病原菌を殺すことにあります。ところが狙った病原菌を殺すだけならいいのですが、それ以外の正常な肉体まで同時に破壊してしまう場合があります。これがいわゆる副作用といわれるものです。

現代の医者は、体内にある病原菌を殺せばいいと思っているし、悪い部位があれば、それを切り取るという対症療法をやろうとします。近代医学はいまやっと予防医学や第三次、第四次治療といわれるサービスや、心の悩みを解決する段階まできましたが、しかし、一次、二次医療といわれる臨床の対症療法では少しも変るところはありません。いずれの場合も副作用をともない、他の部位を破壊することになるから、病気を完治させたことにはなりません。

しかし、現代の医学はこのことにまだ気がついていません。病気の根本とは、体内に異物が侵入してきたということではないのです。その原因とは何か、それを取りのぞかなくてはならないのです。

人間という生命体がいつのまにか不自然な「おもい」をもち、もってはならない不自然なリズムをとり、苦の波動を刻んだことにすべての原因はあるのです。

人間も動物も、そしてありとあらゆる物質も、生命あるものはすべてエネルギー体ですから、おのおの一定数の波動というものを常にもっています。人間の体内においても、人間の刻む波動と呼応する同じ波動を刻む生物や物質が体内に残ったり、連動したりするのです。

たとえば、ウイルスなどは空中に何万種類も存在しており、普段のあなたなら、決して体内の波動とこのウイルスは連動したりはしません。

しかし、あなたがいつもとは違うマイナスの「おもい」で波動を刻むと、その波動にぴったりと合ったウイルスが、あなたの体の中に住みつくのです。これが病気です。

生命あるものはすべてエネルギー体ですから、すべて一定の波動を常にもっています。そして同じ波動どうしは、磁石みたいにくっつき合う習性をもっているからこのようなことが起こるのです。

ウイルスとは0・4ミクロンから0・01ミクロンといった微小体で、電子顕微鏡を使わないと見えない病原体ですが、呼吸をするたびにこれらが人間の身体へ入りこみ、また食事をするごとに食べ物といっしょにどんどん体内に侵入しているのです。

あなたが十分な睡眠をとり、規則正しい生活をしており、正常な波動を出す生活をしているのなら問題はありません。体内に侵入したウイルスも、あなたの波動とは合っていないのですぐさま体外へと排出されます。

逆に、不規則な生活が続いていたりしたときや、マイナスの「おもい」で波動を刻んでいたときなら、同じ波動をもったウイルスは、即座にあなたの身体の中に住みついていきます。ウイルスを引き寄せるような波動をもち続ければもち続けるほど、病気は重くなっていくのです。

だから根本的には、大自然のリズムに合った波動を刻むようにならないかぎり、病気は治らないのです。

また、ウイルスの場合なら抗体を発見しても、次から次に新しい種類のウイルスが出てきますが、それはウイルスが空中にいくらでも存在しているから当然のことなのです。このように際限のないウイルスとの戦いに対しては、やはり「おもい」を正しくする他に方法はありません。