◇病気に関する新しい発見

量子医学の誕生

物理学者、保江邦夫著『量子医学の誕生」によると、外部から侵入したり、身体内部で発生した菌やがん細胞を、ある周波数をもった微弱な電磁波を発振して選択的に破壊するという考え方にもとづいて、手術や薬品投与や放射線治療による副作用を受けずに治療するという方法が開発されています。その治療機器をQPAといいます。

その著書の中で、著者である保江邦夫氏とQPAを使い治療にあたっている小林正学医師との対談内容から引用します。

小林医師は、主治医から3か月の命だよと言われた人が、3倍に薄めた抗がん剤と笑いヨガで完治したという事実を知ったり、がんの患者さんたちが集まって、みんなでホノルルマラソンに参加しようという取り組みに参加して、まわりの人たちに感謝をしているうちにがんが消えていったという人たちと会うなかで、現代医学ではまだ解明されていない「人間本来の治る力」というものがあるのだと確信しました。

また、小林医師はコロナウイルスの毒性は低いのに、コロナウイルスが原因で重篤な肺炎を起こすのは、腸の中にいる腸内菌の中に新型コロナウイルスが侵入することで、その腸内菌はそれまで無害だったのに、血流にのって肺の奥に入りこみ、結核菌が攻撃するように肺を攻撃して、結局結核と同じような症状、死に至らしめる症状となるということを知りました。

ですから、そもそも細菌やウイルスが発生しないように身体の環境を整えることが、根本治療を目ざすためにはとても大事であり、それをコントロールするひとつの治療としてQPAに注目しているそうです。

保江氏の研究結果によると、血液とは、たんに水にタンパク質とか赤血球とか鉄分とかいろいろなものが溶けこんだものではなくて、なにか特殊な存在なのです。たんなるさらさらの水ではなくて、他の成分と密接に絡みあったものなのです。だから全身を流れている血液は、液体状の臓器ともいうことができるほど大事なものなのです。そこを、現代医学は見損なっているのではないかということです。

ウイルスに侵入された腸内菌が腸からいろいろなところにやってこようが、血液が血液として正常に機能していれば、血液中で処分・処理されるので、全然心配いりません。それでも、病気が発症するのは、正常な血液でなくなってきたからなのです。

抗がん剤の副作用で苦しんでいる人とか、がんが進行して倦怠感の強い方の血液を暗視野顕微鏡で見ると、たいてい赤血球の連銭形成(固まること)が見られます。毛細血管より赤血球のほうが少し大きいので、赤血球は折りたたまれながら毛細血管を通っていきます。しかし赤血球が連銭形成(固まること)してしまうと、赤血球が毛細血管を通れなってしまいます。そうすると、赤血球が運ぶ酸素を身体のすみずみに送れなくなってしまいますし、一酸化炭素や老廃物を排出できなくなってしまいます。だから、末期のがん患者は身体がだるくなるし、手足が冷たい人が多いのでしょう。QPAをしていると、冷たかった手足がポカポカしてくるそうです。

先述したとおり、千島喜久男博士が「血液は小腸の繊毛で造られる」と1963年に提唱した「腸管造血」という学説があります。当時は医学界からは完全に無視されてきましたが、2019年に、アメリカコロンビア大学の研究チームが血球は腸でも生成されることを報告し、千島喜久男博士の説を裏付けました。それでも、血液は骨髄から造られるというのがいまでも日本では常識となっていることで、前述の骨髄移植はなお行われているのが現状です。